こんにちは、まあちいです。
みなさんは投資していますか。投資についてどう思いますか。ギャンブルみたいなものだと思いますか。
僕はもともと投資なんてものは軽視していました。ただのマネーゲームじゃないかと。
今でもただのマネーゲームだという考えは変わりませんが、しかし軽視することはなくなりました。
なんなら、投資は必須であって、何が起こるかわからない未来に備えて誰であれ投資はしておくべきだと考えています。
以前、会社の女の子と話していたとき、その女の子はこう言っていたことを思い出します。
「私は自分が汗水働いて稼いだお金を1円たりとも損したくないんだ。だから元本割れのリスクのある投資は絶対にしたくない」
こういった考え方の方は多いかもしれませんね。
人の考え方はそれぞれですし、その考え方も一理あるとも思いますが、僕の考え方は少し違います。
というより、以前はこの女の子と同じような考え方でしたが、色々と調べているうちに考えが変わってきました。
結論から言いますと、「”投資をしない”という選択自体が、大きなリスクを孕んでいる」と考えています。
それでは、今日は投資の是非について考えていきたいと思います。
Contents
1.”自分の全財産を日本の銀行に預金すること”は本当に安全、堅実な手段なのか
この女の子の意見をまとめると、
−投資は元本割れするリスクがあるから避けたい。給料は日本の銀行に預金していたい。
−確定拠出年金でも安定性の高い金融商品(例えば元本確保型定期預金(利率0.01%))しか選ばない
といった意見でした。
ここで議題として考えたいことは、「投資をせずに日本の銀行に預金すること」は本当に安全性の高い、リスクの少ない選択なのかということです。
1−1.お金の価値とは?紙幣はしょせん紙
それについて考察する前に、そもそもお金の価値とは何なのかから考えてみましょう。
僕達は日頃、お金と様々な場面で使っています。お金には価値があるので、その価値と等価なものと交換することができるルールになっています。
しかし、お金そのものにはどれほどの価値があるのでしょう。紙幣そのものは所詮は紙でしかないですよね。
日本銀行が印刷した日本円に対して、私達ひとりひとりがその価値を認識して信頼しているからこそ、
ものとしては紙でしかいない紙幣に価値が生まれているんですね。
つまり、「お金の価値は信頼によって保たれている」といえます。
1−2.お金の価値は変動する
お金の価値は人々の信頼によって保たれています。
そして1円の価値は日々変動もしています。
例えば以前は100円だった缶ジュースですが、今では同じ缶ジュースでも120円払わないと変えなかったりします。
これはインフレ(物価上昇)により缶ジュースの物価が上がったとも見れますが、
同じものを購入するのにも1円の価値が薄まったため多くの円を払う必要がでたとも捉えられます。
また、外貨との相対的な比較でもその価値は常に変動していますね。
僕がヨーロッパに旅行した2008年2月は1ユーロ160円くらいしていました。
ペットボトルのコーラを買うのにも実質300円くらいかかって、まじかよって萎えましたもんね。
今では1ユーロ130円くらいになっていますね。
つまり、お金の価値(日本円の価値)は常に変動しているのです。
ここで僕が言いたいことは、「銀行に預金している財産」は元本割れのリスクはないので1円たりとも減る危険性はないのですが、
そもそも「1円の価値」が大きくさがってしまえば「銀行に預金している財産」の価値も大きく下がってしまうんだよということです。
そこを日頃から認識しているかしていないかは大きいと思います。
−お金の価値は信頼によって保たれている −お金の価値(日本円の価値)は常に変動している
−「1円の価値」が大きくさがってしまえば「銀行に預金している財産」の価値も大きく下がってしまう
2.日本円の価値が暴落する可能性
それでは、日本円の価値が暴落する可能性はどのくらいあるのでしょうか。
正解は、、、すみません。僕は経済の専門家ではないのでわからないです。勉強不足です。
きっと多くの人がリーマン・ショックを予想できなかったように、経済の先行きというのは早々予測できるものではないのでしょう。
しかし逆にいうと、日本円の価値が暴落する可能性がないと言いきれないのに、その対策を何もしていなくて良いのでしょうか。
僕個人としては、いつか日本円の価値が暴落してもおかしくないんじゃないかと思っているのですが、
そう考えている理由を説明しますね。
2−1.ハイパーインフレによって借金を返済(踏み倒した)戦後の日本
まずは歴史を振り返ってみます。じつは日本はすでに日本円の価値の大暴落を経験しています。
戦後、生活が苦しい国民は生活費にあてがうため一斉にお金を引き落としたため、通貨流通量が増加して
ハイパーインフレに見舞われました。戦時中であれば国民に国債を買ってもらうことで
通貨流通量をコントロールしていましたが、敗戦国の国債は誰も買ってくれなかったため、インフレの
対策を打つことができませんでした。
物価は昭和20年から27年までの間に200倍にもなり、国民の生活は想像を絶する苦しいものとなったと言います。
しかし、日本政府はこの状況を(見ようによっては)利用します。
戦時中にとにかく軍事費を調達する必要があった政府は、国債を日銀に引受させたり、国民に買ってもらっていたため、
戦後の日本政府は国債だけで1400億円という莫大な借金を抱えてしまいました。
ところが、先のハイパーインフレが起こったため、物価が200倍に膨れ上がり、円の価値が200分の1に下がっているため、200分の1
政府は実際には200分の1の負担で返済することができてしまったのです。
こんなマジックのようなことがありえるのでしょうか。
いや、実際には借金を誰かが負担していることになります。
そう、それは国債を持っていた国民ひとりひとりが負担させられていたことになるのです。
額面上は同じ金額が返済されたとしても、そのとき円の価値が200分の1であれば、それはもう踏み倒されたようなものです。
このように、ハイパーインフレが起こってしまうと、円の価値が大幅に落ちてしまう危険性があることは認識しておくべきでしょう。
2−2.借金が増え続ける現在の日本
現在の日本はどうでしょうか。
2018年3月時点で日本の借金は1087兆円にまで増加し、国民1人あたり859万円に相当するようです。
いつも思いますが、勝手に国民1人あたりに換算して危機感を煽ってくる感じはやめてもらいたいですね。
日本の借金の場合は、金額の大抵は貸し手も国民ですので、借金を国民の人数で割るのは間違いだと思います。
ただし、「借金の貸し手が国民だから日本の財政は破綻しない」という意見をよく聞きますが、これは僕個人は鵜呑みにしないようにしています。
なぜなら、戦時中の日本政府も同様の内容を国民に言い伝えていたにもかかわらず、戦後日本ではハイパーインフレが起こったからです。
結局、お金の価値が信頼によって保たれている限り、何かのきっかけでその信頼が崩れる可能性は払拭できないわけですから、
僕らに残された道は有事の際に備えて予め対策をしておくことなのだと思います。
−戦後日本は日本円の価値の大暴落(ハイパーインフレ)を経験している
−ハイパーインフレにより、戦後日本の借金は国債を持っていた国民ひとりひとりが負担させられた
−ハイパーインフレがいつ起こるかわからない以上、備えて予め対策をしておこう
3.”投資をしない”ことはギャンブル。資産は分散しよう
これまで説明したとおり、自分の財産を日本円だけで持っていることは必ずしも安全性の高い選択とは言えないというのが僕の持論です。
むしろ”投資をしない”ということは、「日本円の信頼が落ちない」ということに一点張りしたハイリスクなギャンブルだと思います。
多少元本割れの可能性はあるにせよ、資産を様々な形で外貨や不動産に変えておくほうがよっぽど安心できるでしょう。
「よっしゃ!じゃあ明日からデイトレーダーはじめっぜ!」という方はちょっと待ってください!
投資はやっぱり元本割れのリスクがあるので、やり方を間違えるとやはりリスクが高いと思うんですよね。
僕の場合は、つみたて投資、外貨・金貨・仮想通貨の購入をすることでリスクを分散しています。
このあたりの方法はまた今後お話していければと思います。
”投資をしない”ということは、「日本円の信頼が落ちない」ということに一点張りしたハイリスクなギャンブル
今日はここまで。まあちいでした!
−「1円の価値」が大きくさがってしまえば「銀行に預金している財産」の価値も大きく下がってしまう
−ハイパーインフレにより、戦後日本の借金は国債を持っていた国民ひとりひとりが負担させられた
−ハイパーインフレがいつ起こるかわからない以上、備えて予め対策をしておこう
−”投資をしない”ということは、「日本円の信頼が落ちない」ということに一点張りしたハイリスクなギャンブル
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