こんにちは、まあちいです。
「【堅実な投資法】ドルコスト平均法でリスクを回避【お金の増やし方】」では
ドルコスト平均法について説明しました。
しかし、ドルコスト平均法は万能ではありません。
「なんかドルコスト平均法が初心者向けって聞いたのでとりあえずやっています」
という人は少し注意が必要です。
自分で手を動かしてみて、ドルコスト平均法の弱みも把握しておくべきでしょう。
今回はドルコスト平均法でいくつかの場面をシミュレーションしてみたいと思います。
ケース1.上昇下降を繰り返すパターン
![](https://mati7188.com/wp-content/uploads/2018/05/PED_narandaapple2_TP_V4-300x200.jpg)
今回もまたりんごの例で話したいと思います。
りんご?何の話?という方もいると思いますので、
定番のまあちい図解をまた載せておきますね。
【図解初挑戦】絵心ゼロの僕がドルコスト平均法を全力で図解してみたよww pic.twitter.com/BJzVNkEJZk
— まあちい@飲んだくれ夫婦ブロガー (@mati7188) 2018年5月21日
またこれ載せるんかいw
さて、最初のケースでは、りんごの価格が20円と140円の間を行ったり来たりした場合。
![](https://mati7188.com/wp-content/uploads/2018/05/bf411352bc53633a303884ce89da606b-300x189.png)
1月から12月まで毎月200円ずつ買ったとします。
割り切れんやんけ!って思ったけどまあいいや。察してくだされ笑
すると12月には約62個分のりんごを持っていることになります。
12月に1個80円で売った場合には4960円。
りんご購入にかかったお金は計2400円ですから2500円ほどプラスになりました!
仮に1月に2400円分のりんごを買って12月に売ったとしたら、りんごの価値は変わってないから利益は出ていませんでしたね。
このように、りんごの価値が上昇下降を繰り返すような場面ではドルコスト平均法は優れていると言えます。
おっと。12ヶ月後にりんごは腐ってるだろ!ってのは禁句やよ。
ケース2.谷底からの復帰パターン
![](https://mati7188.com/wp-content/uploads/2018/05/PAKUIMGL9498_TP_V4-300x209.jpg)
次のケースはこちら。
![](https://mati7188.com/wp-content/uploads/2018/05/423bea51c9c4f0123b035770cffd1a04-300x213.png)
最初は140円だったりんごがあれよあれよと下がり続けて6月には20円に!
ところが谷底から奇跡の生還を果たして12月に140円に戻ったケースです。
同様に月々200円ずつりんごを買った場合、
12月には約39個のりんごを買ったことになります。
ですので、12月に140円で売れば5460円、買ったお金は合計2400円だから
3000円くらい利益が出たことになります。
このようなケースもドルコスト平均法には向いていますね。
りんごの価値が下がりきった6月付近に大量に買い込んだりんご達が
その後急激に価値を高めて行ってくれたので利益がでた形です。
このケースでも、1月と12月でりんごの価値が変わっていませんので、
1月に全額投資していた場合には利益が出ていませんね。
ケース3.山頂到達からの下山パターン
![](https://mati7188.com/wp-content/uploads/2018/05/sayaIMGL0690_TP_V4-300x207.jpg)
さて、3つ目のケースは注意が必要です。
次のグラフを見てください。
![](https://mati7188.com/wp-content/uploads/2018/05/666a554bf81ac6ea2950db76eab8b39c-300x199.png)
このケースでは、1月に20円だったりんごが6月には140円まで高騰し、
その後下がり続けて12月に20円に戻っています。
この場合、12月までにおよそ41個のりんごが手にはいるので、12月に売ると840円になります。
購入額は計2400円なので、1600円ほど赤字が出てしまいました。
このように、山なりのチャートのときはドルコスト平均法では赤字になってしまうので注意。
1月に全額りんごを買っていた場合、12月も同じ価格だから赤字にはならなかったのにです。
なぜこんなことになったのでしょうか。
下降中は次の上昇に向けた下積みの時期
ケース3の場合をもう一度みてみます。
1月にはりんごが安かったので、ドルコスト平均法では大量のりんごを仕入れることになります。
その後、りんごの価値が上がり、6月には高くなりました。
このタイミングで売っていれば利益が出ていましたね。
しかし、ここでも売らずに長期的に投資を続けた結果、りんごの価値が下がり、
12月には赤字にまで落ち込んでいます。
このケースで失敗した理由は、12月に売ってしまったことです。
ドルコスト平均法では1月の安かった時期には大量に買い込み、
6月の高い時期にはりんごの購入数を抑えることが自動的にできています。
そして12月にりんごの価値が下がったので、また大量に買い込みました。
そう、この時期は次の飛躍に備えて大量に仕入れている時期なのです。
山なりのチャートを見て、「ドルコスト平均法では損をすることがある」というのは早計で、
次の飛躍に向けてせっせとりんごを溜め込むべき時期なのに、そこで全売りしてしまっては損をして当たりまえです。
よく投資した株の価値が下がり続けると焦って売却してしまいがちですが、
下がっているときは次の飛躍に向けて仕入れ中だと考えてがまんしましょう。
というより、ドルコスト平均法で定期的に定額投資を自動でしているのであれば、
いっそのこともうチャートを見るのはやめて、放っておきましょう。笑
実際、初心者の心理が入り込むとわるいほうに転がりがちですからね。
ここで1点、「次の飛躍に向けて仕入れるのはいいが、このまま下がり続けることはないのか」
という点が気になりませんでしたか。
僕としては、「ずっと景気がわるいことはないから、待ち続ければ上がる」という見解を持っています。
リーマンショックでさえ、5年10年程度で回復しましたからね。
ただし、時間がかかるかもしれないのは事実です。
だからこそ、安定した投資では「時間を味方につける」必要があるのです。
まだ20代の若い方であれば、特に気にすることはなく、いつか上がると思って放っておけばいいと思います。
ただし、定額で投資を続けることが肝心ですので、あくまでも「余剰資金」を使って、
生活に無理のない範囲で投資するようにしましょう。
今日はここまで。
まあちいでした。
おかね記事まとめ:
![](https://mati7188.com/wp-content/uploads/2018/08/601289ebc7785ebd9eb4e27294f2bce2-320x180.png)