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【投資心理】ドルコスト平均法の敵は自分自身?赤字のときの心構えとは

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こんにちは、まあちいです。

【投資初心者】ドルコスト平均法をケース毎にシミュレート【リスク把握】」では

ドルコスト平均法がどんなケースで効果的かを話しました。

僕も投資を始めてからドルコスト法って万能じゃん!と思っていましたけど、

案外そうでもないんですね。

上昇下降を繰り返してくれればドルコスト平均法で着々と資産を増やすことができるわけですけど、

山なりのまま下がり続けていたり、右肩下がりだったりで、

直近で上昇してくれるタイミングが来ない場合にはじっと待たないといけないのがデメリットです。

ところで今日は、

ドルコスト平均法シミュレータ(日経平均版)」という面白いものを見つけたので、

こちらを使って、「実際の日経平均に対して月々1万円づつ定額投資をしていたらどうなっていたか」を

検証してみましょう。

ドルコスト平均法を用いて検証してみよう

こちらの「ドルコスト平均法シミュレータ(日経平均版)」、とてもシンプルでわかりやすいですね。

いつから月々1万円を定額投資していたか、日付を入力しただけで運用データが一覧で出てくるという

優れものツールです。

さらに強気モード、弱気モードという設定ができるのが面白いですね。

強気モードでは、損が出ているときに投資額を2万円に切り替え、

弱気モードでは、損が出ているときに投資額を5000円に切り替えるという設定ができます。

ぜひご自身でもいろいろいじって遊んでみてください。

データを眺めていると、意外な気づきがあって勉強になります。

さて、今回はこちらのデータを参考にして、投資開始日をいくつかのケースに分けて検証してみましょう。

ケース1:2008年に開始していた場合

それでは最初のケース。2008年の1月に投資を始めた場合を考えましょう。

今回は強気モード、弱気モードは使わず、通常モードだけで比較していきます。

この場合、投資をはじめて間もなく、2008年9月からリーマンショックが起こります。

日経平均のグラフは次のようになります。

ここで横軸は時間、縦軸は金額を表しています。

2008年1月には15000近くあった日経平均株価は9月以降10000円以下まで暴落していますが、

2013年あたりから右肩上がりに上昇していますね。

【投資初心者】ドルコスト平均法をケース毎にシミュレート【リスク把握】」を思い出すと、

このような谷底からの復帰パターンはドルコスト平均法が効果的なはず。

実際、投資額と利益とを見てみるとこのようになります。

横軸が時間、縦軸が金額は変わりません。

オレンジがこれまで毎月1万円ずつ投資してきた金額の合計(総投資額)です。

それに対して緑は投資して保有してきた株の総資産価値(評価額)です。

茶色は緑からオレンジを引いた値、つまりどれだけ利益または損がでたか(評価損益)を表しています。

結果を見てみると、2008年9月はまだ総投資額が小さすぎて、リーマンショックでの影響はほぼありません。

そして、リーマンショックから回復する2013年以降、一気に利益がでていますね。

投資の基本は、「下がったときにたくさん買いためて上がるのを待つ」べきであることが良くわかります。

ケース2:2000年に開始していた場合

さて、次は2000年に開始していた場合です。

バブルの影響は2002年に底をつき、2008年まではいざなみ景気と呼ばれ緩やかに回復しています。

しかし2008年9月にリーマン・ショックが訪れたのはすでに述べたとおり。

日経平均を図示すると次のようになります。

これをみると、「【投資初心者】ドルコスト平均法をケース毎にシミュレート【リスク把握】」で話した

上昇下降を繰り返すパターンに似ています。これはドルコスト平均法には有利な形のはず。

実際の投資額と利益を見てみるとこのようになります。

どうでしょうか。このグラフから何がいえるでしょう。

いざなみ景気とともにじわじわと利益が出てきていますが、

リーマンショックを迎えるとともに一度利益がマイナスになってしまいます。

しかし、投資額より損が出てもドルコスト平均法を続けた場合には、2013年以降に一気に利益が出て、

現在では200万円の投資に対してほぼ倍増の400万円になっていますね。

「なるほど、ドルコスト平均法では、さがったときに株を買い溜めて上がるまで待ち続ければいいんだね。」

と思いましたか。

たしかにそう。

たしかにそうなんですよ。

が!!

このグラフで僕がもっとも言いたいことは別にあります。

それは、2007年6月に40万円の利益がでていたものが、

2009年の2月には40万円の赤字になるまでいたっている点です。

衝撃的ですよ。

想像してみてください。

2000年からこつこつと、なけなしの1万円を月々がんばって投資してきたわけです。

きっとこのお金がいつか利益を出してくれる。

その想いを夢見て7年間、順調に40万円の利益をだしたのです。

なのに!

たった、、、たった1年半で、、、

そこからマイナス80万円、あぶくのように消えてしまい、40万円分の借金を背負ったわけですよ。

あなたはこの状況に耐えられますか?

このグラフを見て、未来が見えている状況であれば

再び上昇するまでドルコスト平均法を続ければいいじゃん!と思うことができます。

しかし、実際に一瞬で利益があぶくとなった側からしてみれば、

「だまされた!」「やっぱり株なんかに手をだすんじゃなかった」「堅実に生きるべきだった」

と悲観的になってもおかしくない場面です。

未来は見えないものですから、いったいいつ浮上するかなどわかりません。

「このままずっと浮上しないのでは?」という疑心暗鬼が必ず起こります。

ドルコスト平均法を用いた投資での一番の敵は自分の心理なのではないかと思います。

実際にはリーマンショックのような100年に一度の大暴落であっても5年程度で回復しているのですが、

利益を求めて投資を始めた人がこの心理を耐えるのはかなりしんどいものです。

ですから、僕のオススメとしては、

−余剰資金で投資する(「もし全額なくなっても生きていける」という心構えがほしい)

−定額投資の結果を逐一気にしない(いっそのこと見ないことにする)

−下降したらあと10年は上昇しないものと覚悟しておく

といった心構えでいることが大事かと思います。

 

さて、本当はもう1つケースを追加したかったのですが、

とりあえず今日はここまでにします。

そのうちリライトしないとなぁ。

まあちいでした。

 

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