”ビットコインと聞くだけで「うさんくさい」「詐欺だ」「近寄っちゃいけない」と思っていませんか”
こんにちは、まあちいです。
僕はね、思っていました。というか、今でも少し思っています。仮想通貨?うさんくさいなぁって。
実体の見えないお金だなんて信用できないんじゃないか。
盛り上がっているうちは価値が上がるけど、あるときバブルのようにはじけて一切の価値がなくなるんじゃないか。
だって、実体がないんだから。
ビットコインが値上がりし始める前から着目していた人はすでに大金持ちになっているわけで、
今から素人がビットコインに投資を始めると大けがをするんじゃないかと。
そんな印象を持っていました。
この記事ではなぜ僕がビットコインに関心を持ち始めたか、
そしてビットコイン初心者におすすめされていた「いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン」という本を
読んでみたので、そのレビューについて話しますね。
Contents
なぜビットコイン、ブロックチェーンに関心を持ったか
ビットコインと聞くとうさんくさいと思っていたぼくですが、
どうもツイッターやブログなどで見かける話を流し読みしていると、以下のことが気になってきました。
(1)ビットコインの大元の技術である「ブロックチェーン」という技術自体は画期的(らしい)
(2)ブロックチェーンの技術を使った仮想通貨はビットコイン以外にもたくさんあり、それぞれ特徴 が異なる
(3)特に時価総額がビットコインに次ぐ2位のイーサリアムは今後社会に定着していく可能性を秘 めている(?)
といった点です。
つまり、ビットコイン自体は投資対象としてすでに高騰してしまったかもしれませんが、
その根本のブロックチェーンという技術は画期的で、今後数年で大きなイノベーションが
起こるのではないかという点が気になりだしたのです。
しかし、
−肝心のブロックチェーンがどういう技術なのか
−なぜ似たような仮想通貨が生まれるのか
−それぞれの仮想通貨はどう違うのか
といった背景がさっぱりなので、判断する材料が自分の中に何もありません。
そんなわけで、仮想通貨に詳しいキヨスイさんがブログで紹介していた初心者向けの本を購入して
読んでみました。
研修施設に軟禁状態なんで、以前キヨスイさん(@kiyosui_goraku)が紹介してた仮想通貨本を購入してKindleで読むことにしたんだ (*^○^*)
ビットコイン、ブロックチェーンの入門書はこれがオススメ!初心者に読んでほしい本です。 https://t.co/ZvFktuTqtR
— まあちい@飲んだくれ夫婦ブロガー (@mati7188) 2018年6月12日
本の名前は「いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン」、著者は大塚雄介さんです。
この方はコインチェックの創業者で、この著書の発行より後の2018年1月26日にコインチェック社は
時価580億円相当の仮想通貨を流出してしまうわけですが、
本著の内容はその事件とは別に考えてください。
仮想通貨とブロックチェーンの技術がどんなものなのかを学ぶ上では、
とても理解しやすく読みやすい良著だと思います。
ということで、仮想通貨もブロックチェーンもさっぱりなまあちいが本著を読んでみて各章で思ったことを
ネタバレしすぎない程度につらつらと述べていきます。
「いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン」レビュー
Part1「ビットコインってなんなの?」を読んで
-仮想通貨は現金とどこが違うのか
-仮想通貨はクレジットカードや電子マネーとはどう違うのか
-Tカード・pontaカード等のポイント、ゲーム内通貨とはどこが違うのか
-ビットコインを使うメリットは何なのか
最初の章ではビットコインが何なのか、一般の人向けにわかりやすく説明してあります。
知らない人がまず気になることを「一般の人目線」で解説してあるのが良いですね。
Part1を読んだ感想としては、まあ予め知っていた、イメージしていたとおりの
仮想通貨の基礎知識が書いてあるなぁといった印象。
これまでの支払い手段との違いや仮想通貨のメリットが整理して書かれているので、
自分の中で情報を整理するには良いかなという感じ。
ビットコインのメリットとして、
(1)複数人からの集金はビットコインが便利
(2)送金手数料が破格に安い
といったことを挙げていますが、特に(2)は大きなメリットと言えますね。
ただし個人の意見では、現状ではビットコインの価格の振れ幅が大きすぎて
現金の代わりとして使われることはそうそうないでしょう。
が、(2)のメリットはとても大きいので、
長い目で見ればブロックチェーンを使った技術が広まって使われていく可能性は大いにあるんじゃないでしょうか。
Part2「ビットコインの仕組みはどうなっているの?」を読んで
-ビットコインに価値が生じるまでの流れ(歴史)
-ブロックチェーンとはどんな技術なのか
-マイニングとは何か
-マイニングって具体的に何をしているのか
-ビットコインの技術的な課題は何か
2章はビットコインの仕組みについて、
もっというとビットコインを支えるブロックチェーンという技術の仕組みについて学べます。
個人的にはブロックチェーンのいったい何がそんなに凄いのかを知りたかったので、
この章で理解を深めることができました。
例えば、
-ブロックチェーン
-ハッシュ関数とノンス値
-マイニング(採掘)
-P2P
といったようなものは、この章を読んだ後にはある程度ひとに説明できるくらいになりましたよ。
マイニングという言葉はちょくちょく聞いたことがある程度でしたが、
マイニング(採掘)という言葉の響きと、採掘した人は仮想通貨がもらえるということから、
コンピューターで莫大な計算結果が仮想通貨の価値の創造に貢献していると思っていたんですよね。
しかしこの章を読んでみると、コンピューターでの計算は暗号をとくためにしらみつぶしに計算しているだけであって、
計算自体には何の意味もない(!)ことがわかり衝撃をうけました。
Part3「ビットコインの安全性や法整備はどうなっているの?」を読んで
-ビットコインがコピーや改ざんされる心配はないのか
-ビットコインが盗まれる心配はないのか
3章はビットコインの安全性を中心に説明されています。
このあたりの情報は2017年3月に発行された本なのでちょっと情報が古い印象。
なにせコインチェック社自体がこの本の発行後に仮想通貨を盗まれてしまっていますからね。
読んだ感想としては、ブロックチェーン自体は送金記録がすべて残るので確かにコピーや改ざんができないような技術に感じました。
一方で、取引所のセキュリティまだまだ脆弱な印象。
また、ハードフォーク(意図的にチェーンを分岐させる)した場合にはハッキングされやすい等の話もあり、
このあたりは本書以外にもこれからまだまだ勉強が必要だなと感じる点でした。
Part4「仮想通過とブロックチェーンはどこまで広がるの?」を読んで
-ビットコイン以外の仮想通貨は何があるのか
-イーサリアムの特徴は何か
-イーサリアムの分裂騒動(DAOハッキング事件)とは何か
-ICOとは何か
4章ではビットコイン以外の仮想通貨について説明されています。
この章は2章とともに最も参考になりました。
僕がこの本を読んで勉強を始めた理由を大げさにいうのならば、
ビットコインの技術であるブロックチェーンというものが
今後の社会を変えうる「革命」に値するのかを判断したかったからです。
そういった意味で、イーサリアムがビットコインとどう異なっていて、
イーサリアムには”仮想通貨”以上の拡張性があることがわかってきました。
本章を読んだことで、
-イーサリアムはあたかも仮想通貨のように見えるが本質は別
-不動産売買のような契約自体をブロックチェーンに記録管理できる
ということが理解できるようになりました。
つまり、イーサリアムが広まることで、これまで行政書士がおこなっていたような
煩雑な書類の作成やら法務局での管理やらといった手間暇がすべて
電子上で管理できるようになるのです。
このように、単なる送金だけでなく、契約をまること記録できるようになれば、
従来ひとが行っていた書類仕事は大幅に削減できる可能性を秘めていることになりますね。
このあたりは関心があるので、本書以外にもいろいろ勉強してみようと思います。
取っ掛かりとしては、理解を深めることができてとても満足しています。
Part5「フィンテックが実現する未来とは?」を読んで
-フィンテックとは何か
-フィンテックにはどんな種類があるか
5章ではフィンテックというものについて説明があります。
ブロックチェーンよりもさらにおおきな枠組みで”フィンテック”というものがあり、
ITの進化を金融サービスに適用して効率化しよう!という考えに基づいています。
最近投資でよく聞くロボットアドバイザーや、
「マネーフォワード」のような銀行口座と同期した家計簿アプリ等が紹介されています。
感想としては、従来の金融サービスがどんどんIT化していくと、
従来の大手銀行などは時代にあわせてシステムを変えていかないと厳しいのかなぁと感じました。
以上、「いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン」についてのレビューでした。
本書を通じて、ブロックチェーンに関しては
たしかにインターネット以来の革命になりうるのかなという印象を受けました。
巷では浮き沈みの激しい投資案件として仮想通貨が話題にのぼっていますが、
数年後の未来を見据えるという意味で、ブロックチェーンの基礎が理解できたのが収穫でした。
今後も引き続き勉強していこうと思います。
今日はここまで。
まあちいでした。
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